センブリ属植物の生態と栽培(第5報) : は種期別にみた低温処理の効果
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概要
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山口県秋吉台で採取したセンブリSwertia japonica MAKINO種子を1ヵ月おきに60日間低温(2°湿潤状態)で処理し,1975年2月から4月まで月1回は種した.また,対照として無処理(室内保存)種子を1974年12月から1975年4月まで月1回低温処理と各月の同じ日には種した.試験は鉢を用いて,ファイロンハウス内でおこなった.1)発芽は2月まきでよく,4月まきはひじょうに悪かった.2)発芽への低温処理の効果は3月まきと4月まきにあらわれ,発芽はよくなかった.3)生存個体数は1月〜3月まきで多かったが,なかでも2月まきがやや多くなる傾向があった.4)生長への低温処理の効果は3月まきと4月まきの1年生植物にあらわれたが,1年生の終わり頃からなくなり始め,2年生植物にはまったくみられなかった.5)鉢あたりの収量は4月まき無処理で少なかったが,あとの区間には差がなかった.6)暖地でのは種適期は1月〜2月といえるが,なかでも2月が最適時期といえそうであった.
- 日本生薬学会の論文
- 1977-06-20
著者
-
池永 敏彦
長崎大学薬学部
-
大橋 裕
長崎大学薬学部
-
池永 敏彦
School Of Pharmaceutical Sciences Nagasaki University
-
大橋 裕
School of Pharmaceutical Sciences, Nagasaki University
-
大橋 裕
School Of Pharmaceutical Sciences Nagasaki University
-
井上 和秀
長崎大学薬学部
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