2値画像上で連結成分を消去するその場でのアルゴリズム
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概要
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2値画像が与えられたとき,雑音成分を除去することは基本的な操作の一つである.この操作を一般化すると,2値画像上で指定された連結成分の画素をすべてフリップする(画素値を1から0に交換する)ことになる.本論文では,スタックやキューなどの余分のデータ構造を一切使わずにO(n log n)時間で任意の連結成分を除去するアルゴリズムを提案する.ただし,nは除去すべき連結成分の画素数である.入力の2値画像は読み書きができる普通のビット配列であるが,各画素に対して1ビットしか使えないので,入力の配列を作業用に用いることは難しい.画素をフリップすると連結成分の形状も変化するが,この変化のためにアルゴリズムの設計は容易ではない.ここで提案する方法は,最初に連結成分の穴を画素のフリップによってすべて連結にした後で,構造を変えないように画素のフリップを行うというものである.
- 2010-09-22
著者
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