シンガポール,豪州ビクトリア州における教員研修評価システム及び教員評価に関する海外調査研究

概要

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文部科学省より委託研究の依頼を受け,シンガポール,豪州ビクトリア州における教員研修評価システム及び教員評価に関する海外調査を行うため,2007年の2月に10日間にわたり,シンガポール教育省(MOE),国立教育研究所(NIE),小学校2校,豪州ビクトリア州教育訓練省,教員職能開発研究所(VIT),小学校2校を訪問し聴き取り調査を行うとともに,関係資料を収集し,分析を行った.その結果,シンガポール,豪州ビクトリア州の場合,教員研修評価を研修後の満足度調査ではなく,教師の職能成長というLearning Framework for Teachersの各クラスターで,その教員自体がどれだけ成長したのかを,コーチング・パフォーマンス評価のアプローチで,Work Review Formに自己評価として記載させるとともに,Reporting Officerがその自己評価の適切性を査定しており,評価システムとして適切に機能していた.また,教師の職能成長の観点だけでなく,研修の事前・事後の学級の様子や子どもの学力伸長もプレ調査,ポスト調査で追跡しており,Output(結果)評価からOutcome(成果)評価へ評価の方向性が移行していることが明確となった.
2008-01-21