「理想電圧源(電池)モデル(3DCG教材)」を導入した「電流」と「電圧」概念の統合
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概要
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本研究では,小学4年生を対象に子どもたちが単純電気回路に適用する「減衰モデル」を克服するための「理想電圧源(電池)モデル(3DCG教材)」を考案した。コンピュータを媒介として「電池モデル」を提示することで,「電流」と「電圧」概念の統合が,グループの協同学習でどのように行われたのかを明らかにした。「電池モデル(3DCG教材)」視聴後のグループの成員間における発話分析を行った結果,その教授効果として,以下の3点が明らかにされた。1)既知の領域の要素(Anchor)と未知の領域の要素と(Target)を結びつける橋渡し(Bridge)の役割を果たす。2)単純電気回路における事象間の振る舞いの因果関係がもっともらしいものとして受け止められ,定性的理解が促される。3)多面的視点から,電気現象の具体性・状況性をリアルに捉えることができ,疑似体験ができる。
- 日本理科教育学会の論文
- 2004-05-17
著者
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