生命保険医学的にみた心電図自動判定と可視判定の比較
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概要
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1990年より,自動解析機能を備えた新心電計システムを導入した。現在迄に全検査件数の約60%が正常と判定され,機械的に査定処理がなされた結果,大幅な査定業務の軽減が計られた。正常の判定以外のものは波形をプリントアウトして査定医が可視による判読を行っているが,今回,これらを対象として,自動解析の診断と査定医によって判読された結果である生命保険心電図コードを比較検討した。その結果,生保コードを基準とした自動解析の適中率や感度は全体的に良好とは言えず,特に自動解析による非特異的T波異常や異常Q彼の多くは査定上問題とはならなかった。現状では,自動解析診断の結果を用いて心電図に関する査定業務のすべてを機械的に処理することは困難であるが,将来的には,危険選択上重要でない所見については,可能な限り更に効率的な処理がなされることが望ましい。
- 日本保険医学会の論文
- 1992-12-15
著者
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