早期死亡の検討 : 昭和60年度の新契約について
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概要
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第一生命の昭和60年度新契約における早期死亡について若干の検討を試みた。調査対象は,昭和60年度に成立した医師扱い無条件契約で,診査日から2年以内に病死したものを早期死亡とし,自殺や不慮の事故による死亡は除外した。早期死亡は,新契約586,163件にたいして623件で,発生率は1,000件あたり1.06件であり,男性の方が1.13と女性の0.92よりやや高い発生率を示した。保険金額が増すにつれ早期死亡の発生率も上昇している。死因は,全年齢で悪性新生物が1位であり,ついで心疾患,脳血管疾患の順であった。経過期間別でみると期間が長くなるにつれ早期死亡の件数は増加しており,原因は悪性新生物の増加である。悪性新生物の中では,胃ガンが最も多く,次いで肝・胆管ガン・肺ガンの順で成人男性と同様の傾向を示した。悪性新生物でも診査後1年以内までは選択効果が認められた。
- 日本保険医学会の論文
- 1989-12-15
著者
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