最近10年間の死亡率統計
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概要
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昭和51年度から昭和60年度までの第一生命の医師扱主契約標準体および標準下体の死亡状況の保険年度および契約年度による推移について検討した。性別,到達年齢別に区分し,基礎表には第4回全会社表を用いた。昭和59,60観察年度による総経過契約件数810万件では死亡数は18,921件であった。保険年度が進むにつれ死亡指数の増加がみられ選択効果が減少した。標準体男性では選択期間は4年,標準体女性では8年と女性のほうが選択効果が持続した。標準下体でも同様の傾向が認められた。性別にかかわらず若年齢群(10-29歳)では選択期間が短かった。契約年度別推移では総経過契約件数1,546万件,死亡数は23,326件で,契約年度が新しいほど死亡指数は低下していた。標準体では30歳以上の女性にその傾向が著しく,国民死亡の改善に一致していた。一方,標準体男性では死亡指数はほとんど改善が認められず,危険選択の面からみてさらに検討すべきと考えられた。
- 日本保険医学会の論文
- 1989-12-15
著者
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