海外入院給付の現状(その2)
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概要
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近年,増加傾向にある海外入院給付の問題点を把握するため,過去2年間に当社保険金課から医務部に回付された602例について検討した。中国,米国からの請求が半数を占め,診断書に使用される言語は,英語59.3%,中国語25.4%で,8割以上を占めており,これら2カ国語を処理する体制の確立が重要であると言えた。また,中国地域においては,他の地域に比して,消化器疾患の病名による診断書が多く,逆に外傷によるものは少なかった。さらに,同地域においては,概して,手術実施率が低く,入院期間も長い傾向にあった。このように,地域により,傷病名構成,手術実施率,入院期間等に相違が認められるため,海外入院により提出されてくる診断書を点検する際には,これら,国,地域の特異性を考慮した上での慎重な対応が必要であると考えられた。
- 日本保険医学会の論文
- 1998-12-15
著者
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