疾病入院給付後の予後調査
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概要
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疾病入院給付を受けた契約を追跡調査することにより死亡指数を算出し,特別条件の死亡指数と比較した。対象は当社の1985年度から1995年度までの給付後契約と,1979年度から1995年度までの特別条件である。疾病入院給付を受けた契約の死亡指数は,乳癌と胃癌,子宮癌,潰瘍性大腸炎で1年度が最も高く典型的な逓減性危険を示した。乳癌と胃癌,潰瘍性大腸炎の6-11年度の死亡指数は503%,359%,312%と高かった。慢性肝炎と糖尿病,気管支喘息の死亡指数は400%から300%前後の恒常性危険を示したが,6-11年度は5年度より増加していた。心筋梗塞と狭心症の死亡指数はほぼ同様に200%以下で漸増性危険の傾向を示した。これらの結果と特別条件体の死亡指数を比較すると,気管支喘息と糖尿病では入院の有無が重要な危険選択因子であると考えられるた。
- 日本保険医学会の論文
- 1998-12-15
著者
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