当社1年間の高度視力障害保険金支払例についての検討
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概要
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最近1年間に当社で高度視力障害保険金支払いとなった114名、149件について調査した。その結果、原因傷病名では糖尿病性網膜症が39名と最も多く、ついで網膜色素変性症が20名で、この2疾患で全体の過半数を占めた。契約前発病を疑われた例は網膜色素変性症が8名と最も多く糖尿病性網膜症が3名と少なかった。これらより告知、検尿、血液検査など現行の選択手段は糖尿病性網膜症に対してはある程度有効に機能していると考えられたが、網膜色素変性症に対しては不十分と思われ、除々に進行する網膜変性疾患に対しても同様の状況にあると考えられた。今後の診査・査定においてはこれらの支払い状況を念頭においた慎重な対応が望まれる同時に、逆選択を防ぐ意味からも商品面の見直しが必要と考えられた。
- 日本保険医学会の論文
- 1991-12-15
著者
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