診査区分にみた血圧の死亡率について
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概要
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嘱託医の死亡指数が社医よりも高くなる原因の一つとして,嘱託医では血圧値の正確な記載がされていないことが考えられる。そこで,各診査区分(社医,専任医長嘱託,特別選任医,選任医)の血圧値の全体としての信頼性を評価するため,標準体及び高血圧単独要因による標準下体を対象にして,血圧値の死亡指数を比較,検討した。その結果,選任医の血圧値の信頼性が全体的には社医よりも劣ると考えられた。また,特別専任医の血圧値は社医よりやや劣るもの選任医よりも信頼度が高く,血圧値の高いところでは部分的に社医よりも信頼度が高いと考えられた。専任医長嘱託は件数が十分ではなく,あきらかな傾向は掴めなかった。社医は他の診査区分に比して全体的に死亡指数は良好であったが,血圧値の高いところで部分的に死亡指数が嘱託医を上回るところがあり,その部分の血圧値の信頼性は若干低いものと考えられた。
- 日本保険医学会の論文
- 1988-12-20
著者
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