特定疾病保障保険金の請求状況の検討
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概要
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当社の特定疾病保障保険において,保険金請求のあった435件について分析してみた。その中で支払決定となった350件の疾病内訳は,悪性新生物が288件と大部分を占めた。さらに,請求件数が比較的多い乳癌,胃癌,大腸癌,子宮癌については,性別,年齢層別経過期間で補正した発生(罹病)指数を算出した。それぞれの発生指数は,全部位72に対して,乳癌126,胃癌50,大腸癌73,子宮癌79となり,乳癌が特に高い数値を示した。更に分析を進めると,乳癌の発生が極めて初期に集中しており,指数の高値の原因として逆選択の混入の可能性が示唆された。
- 日本保険医学会の論文
- 1995-12-15
著者
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