川崎病のEvidence Based Underwriting(EBU)
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概要
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川崎病は1967年に川崎富作博士によってはじめて報告された主に乳幼児に発症する熱性疾患である。現在,川崎病は小児後天性心疾患の主な原因であり,臨床のみならず生命保険の観点からも川崎病に合併した心臓障害はきわめて重要である。病因はまだ明らかになっていないが炎症に引き続いて起こる冠動脈瘤やそれに起因する冠動脈閉塞が虚血性心疾患を引き起こすことがわかつている。しかしながら,川崎病が最初に報告されてから40年は経っておらず,遠隔期の予後に関する研究はきわめて限られている。臨床でのEBM(科学的根拠に基づく医療)の普及に伴い,最近,EBU(evidence based underwriting,証拠に基づく査定)が提唱されつつある。本稿では川崎病に関し文献的考察を行い,既存の主なコホート研究結果などのエビデンスを踏まえ,EBUの観点から川崎病についてその評価を試みた。
- 2005-06-17
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