乳癌検診異常所見精密検査後の評価 : マンモグラフィにおける微細石灰化陰影の精密検査で異常なしと診断されたガン保険申し込み事例
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概要
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近年,乳癌の罹患率は増加しておりその早期発見は重要な課題である。マンモグラフィ(MMG)は特に非触知病変の早期乳癌の発見にきわめて有効である。乳癌検診へのMMGの導入に伴い,告知書においても乳癌検診に関する告知が増えてきている。本稿ではMMGで微細石灰化所見を指摘されたが精密検査で異常なしと診断された事例を提示し文献的考察を行った。微細石灰化病変では良悪性の鑑別が難しい。それ故,精度が高い病理診断の方法を確立することはとても大切である。微細石灰化病変に対し,外科生検あるいは吸引組織診(マンモトーム)はかなり信頼性が高いが,しばしば診断を誤る吸引細胞診等の他の精査方法では高い信憑性は得られない。特に,診断給付金が支払われるガン保険では,乳癌検診異常所見に対する精密検査に係わる告知の評価は慎重に行わねばならないと思われる。
- 日本保険医学会の論文
- 2004-06-17
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