指と上腕の血圧差と他因子との関連
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概要
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我々は指血圧(指基部血圧)の多くが上腕血圧よりも低値を示すことをすでに報告した。そこで今回、指血圧と上腕血圧の差に注目し、上腕血圧値・喫煙・体格・心電図所見等との関係を調べた。319名の保険加入申込者を対象とし、心電図撮影直後の安静臥位にて、上腕デジタル血圧計および指デジタル血圧計による同時血圧測定を行った。結果は、指血圧は上腕に比べ収縮期・拡張期とも低く(平均:-13mmHg)、その差が大きいほど上腕血圧値・喫煙指数・丹治指数は高値を示した。心電図所見はLVH・僧帽P・ST-T変化の3点をみたが、血圧差による変化は大変小さかった。心電図所見は血圧差よりもやはり上腕血圧値自体の影響を強く受けているとみられ、高血圧群での心電図異常出現率が正常血圧群に比べ圧倒的に高かった。
- 日本保険医学会の論文
- 1991-12-15
著者
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