個人健康診断結果通知書扱の検査値異常出現率
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概要
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当社では個人健康診断結果通知書(以下,個人健通)扱を,平成10年10月に導入以来その占率は漸増しているが,逆選択がはたらき諸検査の異常出現率が低くなることが予想される。そこで今回は平成11年度個人健通扱において,諸検査の異常出現率を調べるとともに,それらを他の選択制度や一般の健康診断の結果と比較検討した。その結果すべての検査で,個人健通扱の異常出現率は対照より低かった。これは健診結果に異常がある場合,個人健通扱が利用されないためと考えられる。異常出現率が同様に低い証明書扱は,他の選択制度と比較し死亡指数は良好でその選択効果は高く,個人健通扱もそれに準ずることが予想されるが,個人健通扱や証明書扱が利用されなかった契約の多くは面接士扱に移行していると考えられ,選択制度全体の厳密な経過観察が必要である。
- 日本保険医学会の論文
- 2001-12-17
著者
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