溶媒中での延伸による特定領域内の高分子鎖の配向制御

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概要

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ナノメータースケールの複雑な無定形領域内の特定領域のみの微細構造を改変する後加工法 (ナノ後加工法) の一種として, 溶媒拡散による分子熱運動の活発化を利用し, 延伸による特定領域内分子鎖の配向制御を試みた。試料として多孔性銅安法再生セルロース中空糸BMM35^<TM>を用いた。蒸留水及びアセトンの割合を変えた各延伸媒体中で延伸した。測定時の浸漬溶媒にエチレングリコールを用い, 偏光顕微鏡下での分子運動凍結法を用いた複屈折度 (Δn)-温度特性測定により分子鎖の配向度を評価した。その結果, アセトン50vol.%水溶液中で延伸した試料の分子鎖配向度が最も増加した。また, 延伸媒体の設定により, 分子間水素結合の発達度が異なる分子鎖配向制御が確認された。
福岡女子大学の論文
2004-03-01

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