高齢者筋力向上トレーニング事業の評価に関する研究(その2) : 事業終了時のグループインタビュー分析

概要

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長崎県K町の高齢者筋カトレーニング事業参加者の、参加の動機、参加後の変化、事業への要望・意見を明らかにし、事業評価の基礎資料とすることを目的に調査を行った。対象は、事業に参加した36名中、同意の得られた27名(54〜69歳、平均年齢61.7±5.2歳)である。事業は週1回90分、計18回であり、事業最終日にグループインタビューを行った。分析は、インタビューの逐語録から調査内容に関連する記述をコード化し、意味内容に従ってまとめ、カテゴリーとした。信頼性を高めるため、分析の各段階を6名の研究者で検討した。結果、(1)参加の動機 : 64コード、9カテゴリー、(2)参加後の変化 : 161コード、15カテゴリー、4分類、(3)事業への要望 : 61コード、3カテゴリー、(4)事業への意見 : 150コード、10カテゴリーに集約された。対象は参加によって、身体・生活・気持ち・他者との関係がよくなったと認識しており、身体面のみならず、生活面、心理・社会面に至る本事業の効果がうかがわれた。一方、参加者は事業終了後も個人で運動を継続することは困難と考えており、今後の運動継続に向けた取り組みが課題であることが示唆された。
県立長崎シーボルト大学の論文