成人看護実習に「臨死期のケア」討議を取り入れた学習方法からの学生の学び : 実習記録内容の分析から
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概要
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病院死が8割を超え、また在宅死においても看護職としての役割が期待される現状にあるが、臨地実習の場で受け持ち患者を通して臨死期の看護を学習することは困難別犬況にある。そのため成人看護実習では実習の終盤に「臨死期のケア」討議を取り入れ、自己の経験や提示資料、討議を通して学習している。今回成人看護実習に「臨死期のケア」討議を学習方法として取り入れその学習内容を明らかにする目的で、実習記録内容を帰納的な方法により分析した。その結果507のコードから7つのカテゴリー、34のサブカテゴリーが抽出された。7つのカテゴリーとしては『身近な死に関する体験』『死後の家族の思い』『臨死期の看護』『死後のケア』『死の意味』『討議からの学びと発見』『看護職としての今後の課題』であった。学生は身近な臨死期の体験、これまでの実習経験、今回の討議の過程を通して「臨死期のケア」に関して多くの学びを得ていることがわかった。これらの結果を今後の改定カリキュラムにおける成人看護学教育での終末期看護の検討に活かして行きたい。
- 県立長崎シーボルト大学の論文
著者
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高比良 祥子
県立長崎シーボルト大学看護栄養学部看護学科
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吉田 恵理子
県立長崎シーボルト大学看護栄養学部看護学科
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松本 幸子
県立長崎シーボルト大学
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片穂野 邦子
県立長崎シーボルト大学看護栄養学部看護学科
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内海 文子
県立長崎シーボルト大学看護学科
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内海 文子
県立長崎シーボルト大学
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片穂野 邦子
県立長崎シーボルト大学
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