ミニデイサービスプログラムに関する一考察 : 参加者の身体的・心理社会的側面の評価から
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概要
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長崎県K町のO地区、N地区で実施しているミニデイサービスのプログラムを評価し、ミニデイサービスのあり方について検討した。対象は、平成14年7月から平成16年3月までの2地区のミニデイサービス利用者のうち、全ての調査を受けた9名で、平均81.6歳(O地区4名 ; 86.7歳、N地区5名 ; 77.4歳)であった。シニアの体カテスト、10m最大歩行速度、老研式活動能力指標、PGCモラールスケールを用いて身体的・心理社会的側面から評価した。対象の体力年齢は、実年齢より高く、ADLの結果でも、O地区は、すでに介護が必要な状態であり、N地区はおおむね自立している状態から要支援、要介護へ移行している状態と考えられた。モラールは比較的保たれ、ミニデイサービスが生きがいづくりや社会的孤立感の解消に有用であると評価できた。平成15年度に新しく導入した運動プログラムは、対象者の具体的な症状の改善があり、何らかの効果は得られていたが、体力への影響はみられなかった。今後は体力測定の結果をもとに平衡機能や反射時間の向上、廃用性の筋力低下予防、歩行能力維持のためのプログラム作成と、積極的な実施の必要性が示唆された。
- 県立長崎シーボルト大学の論文
著者
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高比良 祥子
県立長崎シーボルト大学看護栄養学部看護学科
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古川 秀敏
県立長崎シーボルト大学看護栄養学部看護学科
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吉田 恵理子
県立長崎シーボルト大学看護栄養学部看護学科
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永峯 卓哉
県立長崎シーボルト大学看護栄養学部看護学科
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中尾 八重子
県立長崎シーボルト大学看護栄養学部看護学科
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小竹 訓子
県立長崎シーボルト大学看護栄養学部看護学科
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