看護基礎教育における「災害看護学」構築に関する研究 : 日本看護系大学における災害看護学教育の実態調査と本学「災害看護学」構築の課題

概要

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災害看護は平成7年の阪神淡路大震災を契機にその必要性が求められ、災害看護学会の設立や関連学会での研究報告も増えてきた。本学では開学時より「災害時看護管理実習」を必修科目としているが、改定カリキュラムでは講義科目「災害看護学」と実習科目「災害看護学実習」の教育内容を充実させる予定でいる。そのための教育内容の検討資料を得るため、日本看護系大学に所属している117大学における災害看護学教育の実態調査を行った。協力が得られた61校において、災害看護に関する科目があるのは15校で詳細の記載があった14校のうち講義・演習が8校、科目立てはないが特別講義等があるのは14校であった。科目名の立て方や教育方法、担当看護領域も様々で教育内容としては、科目名や設置主体、地域特性による特徴的な内容が組み込まれていた。それらは学科として現在プロジェクトチームで検討している本学での「災害看護学」教育内容に参考となる資料も得られている。また看護基礎教育での「災害看護学」教育の必要性やその内容が検討されている動きも踏まえ、平成19年度開講の「災害看護学」検討の資料にしたい。