患者との診療情報の共有による医療、看護の変化 : 「個人情報の保護に関する法律」及び「診療情報の提供等に関する指針」に関連して
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概要
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平成15年5月に「個人情報の保護に関する法律」が公布され、同9月に「診療情報の提供等に関する指針」が出された。日本の医療においても、インフォームド・コンセントの推進のために、1990年代の後半から続いてきた診療情報の提供に関する検討に関して、一定の方針が示されたことになる。「個人情報の保護に関する法律」は平成17年の4月の施行に向け、個人情報を取り扱う医療機関としても環境整備が急がれている。パターナリズムの色濃い日本の「お任せ」医療から、インフォームド・コンセントの理念に基づき、医療者が積極的に診療情報を提供することにより、患者が疾病と治療内容を理解し、両者が共同して疾病を克服する、より良い信頼関係を構築することを目的として取り組みが始まり、医療の在り様が変わろうとしている。診療情報の提供に関するこれまでの経過を整理し、今回の「個人情報の保護に関する法律」と「診療情報の提供等に関する指針」に関連して、医療、看護はどのように関わろうとしているのか、またその課題について若干の検討を試みた。
- 県立長崎シーボルト大学の論文
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