看護学生の患者個人指導に関連する要因 : 実習指導者へのインタビユーを通して
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概要
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臨池実習において学生が行う患者個人指導に対する、実習指導者の反応を明らかにすることにより、学生に患者の健康学習支援をさせる上での教育方法と教員のとるべき行動の方向性を検討した。研究方法は、11名の実習指導者に対し面接によって得られたデータを、KJ法を参考に質的帰納的分析法にてグループ化し、それぞれの意味合いを最も表していると思われるラベルをつけ、関連性をみた。学生に関する要因は、「認知的領域」、「情意的領域」、「精神運動的領域」の3つとなり、患者およびその家族に関する要因は、「学生のかかわり」、「学生が指導する内容」の2つで、実習指導者自身に関する要因は、「学生の捉え方」、「実習指導の受け止め方」、「実習指導体制」の3つになった。これらの8要因は、学生の患者個人指導で基本的に必要な条件を示しているとも考えられる.また各グループでPositive FactorとNegative Factorとが抽出されたが、これらは教員が大学と実習の場をつなぐための方策を考える上で示唆を与えるものと思われる。
- 県立長崎シーボルト大学の論文
著者
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田中 洋子
県立長崎シーボルト大学看護栄養学部看護学科
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片穂野 邦子
県立長崎シーボルト大学看護栄養学部看護学科
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岩永 智恵子
県立長崎シーボルト大学 看護栄養学部看護学科
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片穂野 邦子
県立長崎シーボルト大学
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岩永 智恵子
県立長崎シーボルト大学
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