カラシナ類の開花性に関する種内変異
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概要
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日本, タイ, 中国から収集した29品種のカラシナ類種子を, 1988年の4月, 6月, 8月, 9月および1989年の2月, 3月の月末に播種し, それぞれの播種期による開花特性(開花開始日, 50%開花日, 100%開花日)を調査した.実験期間中の最高気温は, 8月の32℃, 最低気温は12月の-2℃であり, 最長日長は6月の14.5時間で, 最短日長は12月の9.2時間であった.各品種の開花特性から, 供試品種は以下のように2つのグループに大別され, 第2グループは, 開花の早晩性からさらに3グループに分類された.すなわち, (1)低温(場合により長日)を必要とするもの;J4,J6(2)低温を必要せず, 日長に関しても中性であるもの;(a)早生;J9,TH1.TH3,C5,C8,C11,C13(b)中晩生;TH2,TH4,TH5,TH6,TH7,C2,C3,C4,C9,C10,C12,C14(c)晩生;J2,J3,J5,J7,J8,C1,C6,C7.以上の結果, カラシナ類の開花性は, 従来多くの研究者によって指摘されてきたほど単純ではなく, カラシナ類の片親であるハクサイ類と同様, 低温感応性や日長感応性に関して, かなりの種内変異があることが明かとなった.
- 日本熱帯農業学会の論文
- 1991-06-01
著者
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