フジマメとダイズの培養細胞由来のプロトプラスト培養および細胞融合について
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概要
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フジマメとダイズの培養細胞を用いてプロトフラストの分離, 培養を効率よく行い, 更に両者の体細胞雑種を得るため細胞融合法の適用について検討した.1. 継代10日のフジマメ振盪培養細胞並びに継代12日のダィズヵルスを材料にプロトプラストを分離するための酵素液組成は, マセロザイムR10 3%, ペクトリアーゼY23 1%, ブクチナーゼ•シグマ0.5%, セルラーゼ•オノヅカRS 1%およびドリセラーゼ1% (pH5.6), 処理時間は3〜3.5時間が分離率, 生存率とも高かった.2. プロトプラスト培養培地にDMSOを添加するとプロトプラストの分裂, コロニー再生が著しく向上した. また高く設定されている浸透圧を培養2日以降に障害の無い値に双曲線的に低下する操作が, 供試プロトプラストの分裂に必要であった.3. プロトプラスト濃度5×108個/ml, フジマメ:ダイズの混合比2:3率の条件で Menczel と Wolfe の手法に改良を加えた融合操作を行い0.8%の頻度で両者の融合細胞を得た.4. 融合処理後の細胞をフジマメ用培地を用いて培養したところ, 体細胞雑種の可能性の高い緑色のカルスを得た. これらのカルスから抽出したDNAを, リボソーム遺伝子を標識としたサザン•ブロッティング法によって解析したところ, ダイズとフジマメの体細胞雑種であることが確認された.
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