トマト•ピーマンにおける施肥条件とアスコルビン酸含量について
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概要
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トマト•ピーマンについて施肥条件とアスコルビン酸含量の関係を調べた.1. 葉面散布処理及び培養液組成処理は, 両作物の生育には大きな影響を及ぼさなかったが, 収量には影響がみられ, トマトでは, 尿素葉面散布区及び1/2P区で平均果重が増加し, 3/2N区, 1/2K区及び1/2Ca区で減少する傾向がみられた. 一方ピーマンでは, 尿素葉面散布区, 3/2P区, 1/2Ca区及び3/2Mg区で収量が多く, 112N区及び3/2N区で劣った.2. トマト果実では, 3/2K区で顕著に高いアスコルビン酸含量を示した. 糖, pH, 遊離酸含量などの施肥条件の影響は明らかではなかった. 施肥条件にかかわらず, 収穫果房段位が上昇するにつれて, アスコルビン酸含量及び糖含量は増加し, 両成分含量の間には正の相関関係 (r=0.915) がみられた. トマトでは, カリウムを増施し, 果実面の日射条件を改善することにより, 品質向上が期待できる.3. ピーマン果実では, 1/2P区でアスコルビン酸含量は増加したが, 他の区は対照区より低い含量となった. また, 糖含量への施肥条件の影響は明らかではなかった. 果実中のアスコルビン酸含量は, 収穫が進むにつれて増加した. 日向果のアスコルビン酸含量は, 日陰果のそれより明らかに多かった.
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