ダイコン種子の変温処理中の光強度と脱春化効果
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概要
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ダイコン種子の変温処理中における, 光強度の花成に対する影響を明らかにするために本研究を行った. 催芽種子を5/5°C, 20/5°Cと30/5°Cの昼夜変温の状態下におき, 5, 10と30klux光度 (日長12時間) を組み合わせて処理を行った. 21日間処理後, 温室内の水耕装置に定植し生育させた.5/5°C処理区群は低温が十分であったため, 抽だい•開花は早く, かつ斉一で, 光強度の影響は見られなかった. 20/5°C変温処理区群は, 5/5°C区群より抽だい•開花が有意に遅れた. 特に, 30klux光強度区では5及び10klux区より脱春化効果が顕著となり, 抽だい•開花は最も遅れた. また, この区群では, 高光強度条件下では葉数が有意に多かった. 30/5°C変温処理区群では実験打切りの時点では花芽分化に達しておらず, ドーム状期に達したものも, そのうち20%以下と低かった.以上の事から, ダイコンの脱春化過程では, 昼夜並びに光度が低くなると, その効果は減少すると考えられた.
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