ピラミッド型ミラーを用いた高分解能全方位ステレオ画像センサ

概要

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近年、人工現実感・複合現実感における実環境のモデリングとレンダリングのために、高分解能な撮像が可能な全方位画像センサの必要性が高まっている。特に、(1) 実時間での画像取得、(2) 全方位画像の取得、(3) 全方位距離情報の獲得の3つの条件を満たすセンサシステムの開発が求められている。従来から360度全方位の画像取得を可能とする全方位画像センサがいくつか考案されている。例えば、カメラを回転させる方法、魚眼レンズを用いる方法、球面ミラー、円錐ミラー、双曲面ミラー等による反射像を利用する方法である。しかし、現在のところ、実時間性と距離情報取得の条件をも同時に満たすものはない。また、上記の方法は単一のCCDカメラを用いて実時間で全方位両像を収得しているため、CCDカメラの分解能に制限があり、高解像度の全方位画像を取得することが難しかった。本報告では、このような人工現実感用画像センサの隘路を解決するため、上の3つの条件を同時に満たしかつ高分解能のセンサシステムとして、複数のCCDカメラとピラミッド型ミラーから成る全方位ステレオ画像センサを提案する。
社団法人電子情報通信学会の論文
1997-03-06