頂点の遮へいされた図形の動き検出神経回路モデル
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概要
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本論文では入力図形の特徴点の局所運動をもとに, 2次元平面上での物体の並進運動, ならびに回転運動を検出する速度検出の神経回路モデルを提案する.また, このモデルはaperture problemを解決しながら, 一部が遮へいされた図形の運動も適切に検出する.私たちが遮へいされた図形の運動を一つの小さなapertureを通して観察する場合, aperture problemが生じてその図形の実際の運動を知覚することは難しい.ところが, このapertureの数を増やして遮へい図形の運動を観察すると, 遮へい図形の実際の運動を知覚することが容易になる.我々はこのメカニズムについて考え, モデルを構成した.我々の神経回路モデルは, T-junctionを頼りに遮へいされた図形の輪郭と頂点を復元し, その頂点(仮想頂点と呼ぶ)の動きから遮へい図形の実際の運動を検出するものである.仮想頂点の効果については, 心理実験を行って確認し, その結果をモデルに反映させている.我々は, このモデルが心理実験の被験者と同様の反応を示すことを, コンピュータシミュレーションにより確認した.
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 1998-10-25
著者
-
菊池 眞之
東京工科大学コンピュータサイエンス学部
-
松田 秀樹
大阪大学大学院基礎工学研究科システム人間系専攻
-
福島 邦彦
大阪大学大学院基礎工学研究科
-
福島 邦彦
大阪大学 大学院基礎工学研究科 システム人間系
-
福島 邦彦
関西大学総合情報学部
-
菊池 眞之
大阪大学大学院基礎工学研究科システム人間系専攻
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