注意の機構を持つ動き検出の神経回路モデル : aperture内のgratingの運動知覚
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概要
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視野の中に呈示される運動物体が角や端点などの特徴を持っていれば,その動きを追跡することで全体の動きを特定することが可能であるが,限定された観測範囲(aperture)より特徴点のない線のみが見える場合は,線の運動方向の解釈に幅が生じるため本来の動きを物理的には特定することができない(aperture problem).人間はこのような刺激に対しapertureの形状に応じた速度解釈を行なっていることをWallachが調べている.本研究では簡単な心理実験により空間的な注意がこのような場合の速度知覚に関与していることを確認した.そして注意の機構を考慮した物体の動き検出を行なう神経回路モデルを構成し,いくつかの運動知覚現象を説明できることをシミュレーションで確認した.
- 電子情報通信学会の論文
- 1997-03-18
著者
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