神経回路モデルによる視覚の研究
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概要
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変化する外界の状況に柔軟に対応しながら視覚情報を取り込み処理していくためには, 能動的な情報処理や, 自己組織化の能力が不可欠である. 現に生物の脳は, 網膜に映った外界のイメージをすべて受動的に受け入れているのではない. もっと能動的に自分が必要とする情報だけを選んで処理している. 関心のある箇所や重要な情報がありそうなところに眼球を動かしたり注意を集中したりして, その部分からの情報を選択的に取り込んで処理している. また, 自己組織化の能力を持っていて, 外界の状況に適応するように自分自身の構造を作り変えていく. 本稿では筆者らの研究の中から, 視覚系のこのような機構に関する神経回路モデルをいくつか紹介する.
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1999-01-21
著者
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