空間記憶の神経回路モデル : 回転を含む地図の連想

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概要

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神経生理学等の実験データによると,脳内で外界の空間情報はトポロジーを保ったままの形の自己中心的なパターンで表現されていると考えられる.我々は以前この考察に基づいて地図の連想を行なう神経回路モデルを提案した.このモデルは,空間内の任意の位置を中心とする断片的な地図を多数記憶しておくと,移動にともなって変化する周辺の様子に応じて連想回路から地図を想起し続けることができる.また,モデルが未知の場所に遭遇した時には,地図の想起に繰り返し失敗することでそこが未知の場所であると認識して新しい地図を記憶する。以前のモデルは簡略化のために,回転を含まない地図の連想を扱っていた.本論文では,回転を含む地図の連想を扱うためにモデルを発展させた.
電子情報通信学会の論文
1997-03-18

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