地図の連想を行なう神経回路モデル : 連想しながらのパターンの記憶
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概要
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以前我々は, 脳における空間記憶のモデルとして, 地図の連想を行なうモデルを提案した. このモデルは, 断片的な地図のパターンを多数記憶することで, 結果的に広範囲の地図を記憶する. モデルは1度にイメージできる空間として, ある大きさのイメージ層を持つ. そして, このイメージ層に周辺の地図を思い浮かべながら移動する時に, 記憶パターンの中から最適なパターンを想起することによって, 移動にともなって現れるイメージ層の空白を切れ目なく埋めていくことかできる. 本論文では, このモデルが新しいパターンを記憶する時のプロセスを, 新しくモデルに組み込んだ. このプロセスは, モデルが未知の場所に遭遇した時に, パターンの想起に繰り返し失敗することで, そこが未知の場所であると認識し, その周辺のパターンを記憶する, というものである.
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 1996-03-18
著者
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山口 芳央
(株)ジャストシステム
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山口 芳央
Faculty of Engineering Science, Osaka University
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福島 邦彦
Faculty of Engineering Science, Osaka University
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岡田 真人
Faculty of Engineering Science, Osaka University
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