運動視の処理系の神経回路モデル
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
本研究ではMT野細胞の反応特性を考慮した2次元平面上の移動物体の速度の検出を行なう神経回路モデルを提案する. 脳の2次元上の移動物体の速度検出機構を考えるときaperture problemが問題となるが, 物体の部分的特徴の動きが検出されれば物体の速度は特定できる. MT野の細胞は入力として提示する動く線分の長さが受容野の直径より短い方が同程度の長さのものより反応が強いことが生理実験で報告されており, この特性はMT野細胞が線分の端点を検出し, その暖昧さのない動きから全体の真の速度検出を行なっているものと解釈することができる. 本研究ではMT野細胞がこのような役割を果たしているととらえ, その機構を採り入れた神経回路モデルを構築した. シミユレーションで正しく並進運動物体の速度を検出できることを確認した.
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 1996-03-19
著者
関連論文
- 物体輪郭とスケルトンの認識率及びエンコーディング・コストの比較(視聴覚技術,ヒューマンインタフェース)
- 凹/凸図形のエッジの動きの統合(視聴覚技術,ヒューマンインターフェース)
- 空間的注意がアモーダル補完へ与える影響(視聴覚技術,ヒューマンインターフェース)
- 両眼立体視におけるゲシュタルト要因について(視聴覚技術,ヒューマンインターフェース)
- ヒューマンインフォメーション
- 物体輪郭とスケルトンの認識率及びエンコーディング・コストの比較
- 共線的なガボール・パッチ配置によるコントラスト検出閾低下の現象に与える図の知覚の影響の有無の検討 (ヒューマンインフォメーション)
- 運動統合の奥行次元依存性
- 3-1. ヒューマンインフォメーション(3.メディア情報,映像情報メディア年報)
- 視覚系における局所的及び大域的運動統合メカニズムの独立性
- 視覚運動情報の局所的および大域的相互作用に関する考察
- 点対応を用いない両眼視からの構造復元アルゴリズム
- オクルージョンを考慮した視差推定アルゴリズム
- Near Cell, Far Cellの神経回路モデル
- ネオコグニトロンにおけるエッジ抽出法の検討
- 新しい競合学習法を用いたネオコグニトロン
- 時系列パターン認識のためのネオコグニトロン型学習法の改善
- 頂点の遮へいされた図形の動き検出神経回路モデル
- 頂点の遮蔽された図形の動き検出神経回路モデル
- 頂点の遮蔽された図形の動き検出神経回路モデル
- 輪郭統合に与える空間周波数変化の影響について
- 輪郭統合と図地知覚の関係について
- 輪郭統合と図地知覚の関係について
- 階層的神経回路による輪郭の帰属領域の特定
- 3次元の輪郭の知覚特性
- 初期視覚におけるborder-ownershipの表現機構のモデル
- アモーダル補完及び奥行情報の復元を行う神経回路モデル
- 注意の機構を持つ動き検出の神経回路モデル : aperture内のgratingの運動知覚
- ネオコグニトロンにおける特徴抽出細胞のしきい値設定法
- 網膜と皮質の不均一性を考慮した視覚系のモデル
- 網膜と皮質の不均一性を考慮した視覚系のモデル
- 網膜と皮質の不均一性を考慮した注視点移動モデル
- 網膜と皮質の不均一性を考慮した注視点移動モデル
- 網膜の不均一性と皮質での特徴抽出機構を考慮した注視点移動モデル
- 運動によって引き起こされる錯視を説明する計算モデルについて
- 動く輪郭の速度知覚について
- 両眼視型ネオコグニトロンを用いた立体視のモデル
- 選択的注意機構による顔の部分パターンの切り出し
- ネオコグニトロンのC細胞の自己組織化
- D-15-23 実践的情報教育のための学習管理・支援システム実現へ向けた情報教育の現状分析(D-15.教育工学,一般セッション)
- 3次元凹凸構造が輪郭統合に与える影響について(視聴覚技術,ヒューマンインタフェース)
- 描画活動時における視線の分析(視聴覚技術,ヒューマンインタフェース)
- 第1次視覚野における神経細胞の反応特性を説明するモデル
- 3次元表面の凹凸特徴の視知覚特性
- 解像度の異なる二つの神経回路を用いた顔の特徴抽出
- 注意の機構を持つ動き検出の神経回路モデル : aperture内のgratingの運動知覚
- 運動視の処理系の神経回路モデル
- 選択的注意機構のモデルの改善
- ネオコグニトロンの実用化 : ETL文字データベースによる評価
- ETL文字データベースに対するネオコグニトロンの認識率
- ネオコグニトロンの誤差逆伝搬法による学習
- 選択的注意機構のモデルの改良
- 簡易型NIRSを用いたBrain-Computer Interfaceの開発(視聴覚の基礎と応用,マルチモーダル,感性情報処理およびヒューマンインフォメーション一般)
- ランダムな2次元閉曲線刺激から知覚される3次元物体表面構造についての検討
- ネオコグニトロンの新しい学習法
- 1-333 学生の「タンジブル化」による教育効果向上への取り組み : テキストマイニング実験を例にして((03)実験・実技-III,口頭発表)