解像度の異なる二つの神経回路を用いた顔の特徴抽出
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
人間の顔は目,鼻,口などの部品から構成され,これらの部品の位置関係によって特徴づけられている.これらの顔を構成する部品から,今回は目を抽出することを試みた.従来の顔認識の研究で用いられてきた画像は,顔以外の物体が在存しない一様な背景の画像が多かった.今回使用した画像はビデオカメラから取り込んだハーフトーンのある画像で,複雑な背景を持っている.このような複雑な背景は顔の特徴抽出に悪影響を及ぼす場合がある.そこで,解像度の異なる二つの選択的注意のモジュールからなる顔の特徴抽出のシステムを提案する.第一ステップとして解像度の低いモジュールにより画像から顔のみを切り出す.第二ステップとして解像度の高いモジュールにより,右目,左目を切り出す.このシステムにより,複雑な背景のある画像から目を切り出すことに成功した.
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 1994-02-28
著者
関連論文
- 点対応を用いない両眼視からの構造復元アルゴリズム
- オクルージョンを考慮した視差推定アルゴリズム
- Near Cell, Far Cellの神経回路モデル
- 時系列パターン認識のためのネオコグニトロン型学習法の改善
- ネオコグニトロンにおける特徴抽出細胞のしきい値設定法
- 網膜と皮質の不均一性を考慮した視覚系のモデル
- 網膜と皮質の不均一性を考慮した視覚系のモデル
- 網膜と皮質の不均一性を考慮した注視点移動モデル
- 網膜と皮質の不均一性を考慮した注視点移動モデル
- 網膜の不均一性と皮質での特徴抽出機構を考慮した注視点移動モデル
- 運動によって引き起こされる錯視を説明する計算モデルについて
- 動く輪郭の速度知覚について
- 両眼視型ネオコグニトロンを用いた立体視のモデル
- 選択的注意機構による顔の部分パターンの切り出し
- ネオコグニトロンのC細胞の自己組織化
- 第1次視覚野における神経細胞の反応特性を説明するモデル
- 解像度の異なる二つの神経回路を用いた顔の特徴抽出
- 運動視の処理系の神経回路モデル
- 選択的注意機構のモデルの改善
- ネオコグニトロンの実用化 : ETL文字データベースによる評価
- ETL文字データベースに対するネオコグニトロンの認識率
- ネオコグニトロンの誤差逆伝搬法による学習
- 選択的注意機構のモデルの改良
- ネオコグニトロンの新しい学習法
- Pattern Recognition Research for the Future