輪郭統合と図地知覚の関係について
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概要
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視覚系における輪郭統合と図地分離の両処理の関係を調べるために, 図としての性質を有する小さな三角形群を刺激要素として用いた輪郭統合の心理物理実験を行った.その結果, 滑らかな曲線上に三角形の1辺が載るように三角形群が配置され, かつ三角形群が曲線に対して同じ側に配置される場合に輪郭統合知覚が促進されることが明らかになった.この結果は(1) ownership属性付きの輪郭を統合できること, (2) ownershipの極性が揃っていないと統合されにくいことを示す.輪郭統合と図地分離の両プロセスは1方向のカスケード的に処理されるのではなく, 双方向的に処理されるメカニズムが備わっていることが示唆される.
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 2005-03-23
著者
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