頭部の動作によるウィンドウ選択法

概要

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我々は、人間にとってより自然で使いやすい優れたヒューマン・インタフェースの実現を目指して、人物動作の画像認識にもとづく、ノンバーバル・インタフェースの研究を進めている。動作によるノンバーバル言語は、顔の表情、目の動き、ジェスチャ、姿勢を媒体とする。対象の存在空間がちいさければ目の動きで、それが大きければ頭や体の向きなどの姿勢で、どの対象に注視しているかをしることができる。ディスプレイなどの対象を見ている人の注視点を知ることは、システムが補助の手を差し伸べるための第1歩である。また、これをアイカメラや3次元ポインタの助けをかりずに行うことは、ユーザの自由度と快適さを確保する上で大事である。我々は単純な画像処理によって、頭部の動作を実時間で検出するシステムを作り、実験を進めている。本稿では、頭部の動作をつかって、ワークステーションのウィンドウをコントロ一ルすることを試みたので、報告する。マウスのかわりに頭でカーソルを動かし、作業するウィンドウを選択する。頭部のメッセージ動作と非メッセージ動作を区別するために、ここではキーボードを利用した。将来は表情を使うことも考えられる。
一般社団法人情報処理学会の論文
1990-09-04

頭部の動作によるウィンドウ選択法

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