ジオメトリプロセサProcyon : 概要
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概要
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3次元グラフィックス処理は, 座標変換, ライティングなどのジオメトリ処理と図形の塗り潰しを行うレンダリング処理に分けられる。近年盛況であるパソコン用3Dグラフィックスボードでは, レンダリング用LSIを搭載し, 主に3Dゲームの高速化を実現している。しかし, 膨大な数のポリゴンデータを扱うCADや映像制作アプリケーションでは, 現在の高速CPUをもってしてもジオメトリ性能が十分でない。このような背景の下, 我々はジオメトリ処理を高速化するプロセサ「Procyon」の開発を行っている。Procyonはホスト用とレンダリングプロセサ用に2個の標準バスインターフェースを有し, ホストから入力される図形頂点列に対してジオメトリ計算を実行し, その結果を後段のレンダリングプロセサに出力する。Procyonは幾何計算を高速に実行するコアユニットと, 外部とのインタフェースを担当するバスユニットから構成される。本論文では, コアユニットのアーキテクチャを中心に, Procyonの概要を解説する。
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1997-09-24
著者
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