ロード命令の先行実行の科学技術計算プログラムによる評価
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概要
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非数値計算プログラムのメモリ系のオーバーヘッドを低減するために、我々は、これまでにヒューリスティックスを利用したロード命令の先行実行を行なう方法を開発した。今回、この方法を科学技術計算プログラムにも適用できるように拡張を施した。この方法では、一定のストライドか、不定値でアドレスが変化するループ中のロード命令はキャッシュ・ミスを起こし易いというヒューリスティックスを新たに使用して、先行実行するロード命令を選択している。このヒューリスティックスにより、科学技術計算プログラムを含めて、キャッシュ・ミスを起こし易いロード命令の大部分を選択できることを示した。また、この方法により、科学技術計算プログラムにおいて5〜27%の実行時間短縮が得られ、大きなキャッシュ・ミス・レイテンシィのシステムにおいても、ロードの先行実行の効果が得られることを示した。
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1995-06-23
著者
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