Javaクラスファイル差分更新システム
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概要
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現在, Javaアプリケーションは, 多くの機器の上で使われるようになってきている.そして, これらのアプリケーションは複雑化・巨大化してきているため, インストールした後で, 不具合の修正や機能追加を行いたいという要望が出てきている.一部の機器では, この機能修正・追加を行うときに, 更新を高価で低速度な回線(電話回線や無線など)を経由して配布しなくてはならない.そのため, 更新としては極力小さく抑えた差分のみを送ることが求められている.また, 多くの場合, アプリケーションの作成者と配布者とは異なる.そして, 作成者はアプリケーションの最新版のバイナリだけを配布者に提供する.したがって, 配布者は, ソースファイルを使用せずに, クライアントごとに適した差分を用意しなくてはならない.そこで今回, できるだけ小さな差分を, ソースファイルの手がかりなしで作るために, まず(1)クラスファイル内の定数プール参照を解決し, 次いで(2)メソッド・フィールドなどの構造体ごとに比較を行い, (3)差分を抽出するシステムの開発を行った.また, クライアント上で, この差分を古いファイルに適用するシステムも構築した.本発表では, まずこの差分生成手法とその適用手法について説明し, 次いでこのシステムを用いたJava差分更新システムの紹介を行う.そして, 生成された差分サイズを他のバイナリ差分生成手法と比較した評価結果を示す.
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 2005-10-15
著者
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