ランダムテストプログラムによるJava JITコンパイラ検証システム
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概要
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Java言語はサーバから携帯機器まで幅広い分野で使われるようになってきている.この処理系の動作検証を行うために,SunはTechnology Compatibility Kits(TCK)を出している.しかしこれは個々のバイトコード命令を対象としたものであり,JIT(Just-in-Time)コンパイラの動作検証を行うテストとしては不十分である.JITの動作検証を十分に行うためには,数多くの命令列の並びを網羅したテストプログラムを実行し,その動作を検証することが望ましい.この膨大な組合せを網羅した多量のテストプログラムを一々人手で作ることは,非現実的である.そこで今回抽象実行系の機能を包摂したランダムテストプログラム生成器を作成し,1)バイトコードベリファイアを通り,かつ無限ループに陥らないランダムなバイトコード列を,抽象実行しながら逐次生成していき,2)実行経過を反映した実行結果を出力させるコードを追加し,3)そのクラスファイルを検査対象処理系と他の比較対照用処理系とで実行,4)両者の実行結果を比較することによって検査対象処理系の動作正当性検証を自動的に行うシステムの開発を行った.本発表では,まずこのランダムテストプログラム生成手法と,それを用いた動作検証手法を述べ,次いで生成されたランダムテストプログラムの性質(実行時間のばらつき,命令の網羅性)の評価を行う.
- 2003-10-15
著者
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