自動プレゼンテーションシステム(1) : プレゼンテーションシステムの概要

概要

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我々は文書を理解しその内容をプレゼンテーションするシステム(APS)の試作を行った。本システムは文書画像を入力し、その内容を視覚と聴覚に訴える形で聴衆に呈示するマルチメディア変換システムである。我々が日常行うプレゼンテーションでは、話の要点や口頭では説明しにくい表やグラフなどを視覚に訴えるために、OHPシートやスライドを呈示しながら説明を行う。プレゼンテーションを行う前には、その準備段階で呈示資料と説明する言葉の十分な吟味が必要である。APSでは、入力文書から文章部分の要点を抽出し、それを用いて箇条書き形式の呈示資料を作成するとともに、説明原稿を生成する。プレゼンテーションの時には、呈示資料を画面に表示しながら、その説明原稿をナレーションとしてスピーカより流す。聴衆の理解を助けるために必要に応じて入力文書中の図表を表示する。さらに、文章の内容や図表データの表示形式について、聴衆がシステムに対して音声によって質問/要求を出すことができる。本稿では、APSのシステム構成について報告する。
一般社団法人情報処理学会の論文
1990-03-14