MPEG動画像の高速カット検出方式
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概要
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カット検出は動画像の意味的な最小単位に分割する方法として注目され,様々な手法が報告されている.その手法のほとんどは,カット以外のところでは連続する画像は類似しているが,カットの前後で画像は大きく異なっていることを利用したもので,連続するフレーム間の類似度を定義しておき,類似度がしきい値以下となるときにカットであると判定するというものである.ほとんどの場合,類似度は画像の画素値から算出されるものとして定義されている.従って,汎用性の高い類似度であるといえるが,一方では,圧縮符号化された動画像に対しては必ず復号処理を行った後にカット検出を行う必要がある.一般にサイズの大きな圧縮動画像をソフトウェアで復号するのには多くの計算量を必要とするため,カット検出を高速化することが難しい.ここで提案するカット検出手法は, MPEGにより圧縮符号化された動画像に特化した手法であり,完全に復号を行うことなくカット検出を行うため,高速に処理ができることが特徴である.画像間の類似度の定義としては, MPEGにより圧縮符号化された動画像データ中に含まれる動きベクトルデータの符号量を利用している.
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1996-09-04
著者
-
堀 修
(株)東芝研究開発センター
-
堀 修
東芝研究開発センターマルチメディアラボラトリー
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堀 修
(株)東芝 研究開発センター マルチメディアラボラトリー
-
金子 敏充
(株)東芝研究開発センターマルチメディアラボラトリー
-
金子 敏充
(株)東芝 研究開発センター
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