ベクトル編集と同様の操作性を持ったイメージ編集機能の開発

概要

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最近、既存図面を有効活用するためにスキャナで読み込んだ2値イメージを修正して別図面を作成することが出来るCADシステム(以下、イメージCADと呼ぶ)が増えてきている。しかし、このようなシステムでは図面中の図形を編集する際に以下のような問題があった。1.イメージデータとして存在している図形の特徴点(端点,角点・交差点など)の指示は、注意深く目視によって行なう必要がある。2・ある図形部分のみを拡大,縮小・移動・変形することが出来ない。一方、ベクトルを編集する場合には以下のような処理が容易であった。1.2直線の接続(2直線を指示)2.線分の削除(線分を指示)3.線分の回転(回転したい線分を指示)4.図形の拡大、縮小(変更したい図形を指示し、大きさを変更する。)イメージデータをベクトルデータと同様に容易に操作するためには、イメージデータを単なる点の集合としてだけではなく、図形として取り扱える必要がある。すなわち、図形としての特徴が容易に抽出でき図形を構成する一連の画素の集まりごとに操作できることが必要である。本報告では、イメージ編集の操作性向上を目的に、処理項目毎に大まかな場所を指示するだけでイメージ上の特徴点を計測できる機能と、イメージデータをベクトルデータと同様の操作で図形編集出来る機能について報告する。
一般社団法人情報処理学会の論文
1993-03-01

ベクトル編集と同様の操作性を持ったイメージ編集機能の開発

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