セル構造を用いた帳票識別
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
入力された帳票が既登録帳票のどのフォーマットにもっとも類似しているかを識別するシステムにおいて,セル(枠)に記入された文字や,コピーによっておこるかすれやつぶれ,スキャナー入力による傾きやゆがみなどに影響されずに,帳票種別を識別する手法を提案する.帳票文書は一般に,水平・垂直線分に囲まれたセルで表現できる.セルの中心点をそのセルの代表点とした場合に,帳票識別は入力画像から得られる点と登録されている帳票上の点とのマッチングの問題として考えることができる.本稿では,この点マッチングをGeometric Hashingを用いて実現する手法を提案する.これにより入力画像上の点の揺らぎに対してロバストな帳票識別処理が実現でき,登録帳票数が増加しても識別に要する時間はある程度一定に押えることができる.また,帳票文書同士の類似度によりシステムに登録されている帳票相互の類似性を数値化することができ,登録帳票が指定された際にシステムの識別能力が予測できる.
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 1995-07-20
著者
-
浅野 三恵子
(株)東芝研究開発センター情報通信システム研究所
-
浅野 三恵子
東芝研究開発センター
-
下辻 成佳
(株)東芝研究開発センター情報通信システム研究所
-
下辻 成佳
東芝研究開発センター情報・通信システム研究所
-
下辻 成佳
東芝研究開発センター
関連論文
- セル構造を用いた帳票識別
- Geometric Hashingを用いた帳票識別
- 輪郭・骨格・画像情報の統合による緑図形からのオブジェクト抽出
- 局所濃度情報を用いた低品質図面認識のための前処理手法について
- 1)文字印刷品質検査システムの開発([画像通信システム研究会 画像応用研究会]合同)
- 文字印刷品質検査システムの開発 : 画像通信システム,画像応用
- 文字印刷品質検査システムの開発
- 画像処理による電子色フィルタ技術
- 文書・文字認識の実用化を阻むもの
- セル構造を用いた帳票識別
- 映像ブラウジングのための類似ショット統合 ( ビデオとハイパーメディアのインターフェース、および一般)
- 細胞・輪郭線を用いた図形の高品位な直線・円弧近似手法について
- 文字認識を用いたマルチスケール文字列抽出手法
- 認識により限定した文字列要素を用いた任意方向文字列抽出
- 文字認識を用いたマルチスケール文字列抽出手法
- ベクトル編集と同様の操作性を持ったイメージ編集機能の開発
- 二次記憶の並列化による高速画像アクセスの最適化手法について