焦点変動画像系列からの領域分割

概要

論文の詳細を見る
画像から奥行きを抽出する手法が多数提案されているが、その代表的なものとして、ステレオ法が知られている。しかし、これには左右画像間の対応付けが難しく、混み入った領域の奥行きを計測するのは容易ではない。これに対し、レンズの焦点位置と奥行きを対応させるDepth from Focus法(以下DFF法)は、ステレオ法のような対応付けが不要であり、混み入った画像中の領域に対しても比較的容易に奥行きが計測できるという利点がある。従来のDFF法は、画像をあらかじめ定めたサイズのウインドウに分割し、このウインドウ内での鮮明度の焦点位置に対する変化から奥行きを計測していたが、奥行きの分解能を高く、かつ、ウインドウ内に複数の奥行きが含まれないようにするためには、ウインドウにサイズを小さくする必要がある。しかし、ウインドウのサイズが小さいと鮮明度を求める際にノイズの影響を受けやすくなり、奥行きの計測精度が悪くなるという問題があり、奥行きが一様である領域は、大きく切り出すことが望ましい。このため、奥行き算出を行なう前にその領域内の奥行きが一様であるかどうかを判断し、画像分割を動的に行い、ウインドウのサイズを段階的に下げていくことによって奥行きが一様である領域をより大きなウインドウで切り出し、従来よりも精度良く奥行きを算出する方法を提案する。以下に本手法の詳細及び簡単な実験結果を示す。
一般社団法人情報処理学会の論文
1992-09-28

焦点変動画像系列からの領域分割

スポンサーリンク

概要

著者

関連論文

スポンサーリンク