信号遷移グラフを用いた非同期式回路合成の一方法
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概要
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素子の高速化とシステムの大規模化に伴いクロック信号を使用しない非同期式システムの合成に関する研究の重要性が増している。非同期式回路の振舞いを表現する一つの方法に信号遷移グラフがある。信号遷移グラフを動作仕様として非同期式回路で実現する場合、信号遷移グラフから得られる状態遷移図では必ずしも2値ベクトルが一意的な状態を表さない。すなわち、状態割当が一意的ではない。このため、一般には状態変数を追加する必要がある。本稿では、信号遷移グラフが一意的状態割当可能であるための必要十分条件を求め、それに基づいて遷移の追加が必要な遷移経路を定め、遷移に関する両立性の概念を用いて、状態変数の追加を可能な限り少なくする方法を示す。
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1993-03-01
著者
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