分散永続オブジェクト管理システム上のバージョン間衝突の解決
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概要
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ポインタを含むような複雑なデータ構造の永続化と共有を容易かつ効率よく行うために、永続オブジェクト管理システムが提案されている。これは、永続的なデータを永続オブジェクトとして抽象化し、永続オブジェクトのガーベッジコレクション(GC)や、アプリケーションプログラムが永続・非永続オブジェクトを区別することなく扱える透明性などを提供するものである。このようなシステムでは、アプリケーションの行うオブジェクト単位の操作の提供が主な目標ではあるが、永続オブジェクト全体の管理運用を考えると、永続オブジェクトの一定のまとまりであるファイル単位の操作を提供する必要もあると考えられる。アプリケーションに管理運用のための操作をまかせるとすると、永続オブジェクト全体としては様々なアプリケーションから共有されるので、各ファイルに応じて整備のためのプログラムを変更しなくてはならず、管理者の負担は増大し、アプリケーションのバグにより正常な管理が行なえない可能性を高めてしまう。このように、管理運用のための基本的な操作には、システムが提供する統一されたインタフェースが必要である。本稿では、永続オブジェクト管理システムにファイルシステム的な操作を導入することに伴う問題点とその解決について述べる。
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1995-03-15
著者
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原 政博
株式会社富士通研究所
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原 政博
富士通研究所
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猪原 茂和
株式会社日立製作所中央研究所プロセッサシステム部
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益田 隆司
東京大学 理学部 情報科学科
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上原 敬太郎
株式会社日立製作所中央研究所
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山本 耕平
東京大学 大学院 理学系研究科 情報科学専攻
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猪原 茂和
東京大学 理学部 情報科学科
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宮澤 元
東京大学大学院理学系研究科情報科学専攻
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原 政博
東京大学大学院理学系研究科情報科学専攻
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原 政博
東京大学 大学院 理学系研究科 情報科学専攻
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上原 敬太郎
東京大学 大学院 理学系研究科 情報科学専攻
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宮澤 元
東京大学 大学院 理学系研究科 情報科学専攻
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上原 敬太郎
東京大学 理学部 情報科学科
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宮澤 元
南山大 経営
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上原 敬太郎
(株)日立製作所中央研究所
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