データベースの多様な応用分野を対象とする並列処理システムSMASH : メモリ資源割り当ての計算方式の実現

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我々は,データベースの応用分野の多様化に柔軟に適応できる並列処理システムの実現を行っている.すでに,データベースを対象とした任意の基本演算群に内在する並列性を抽出する並列処理方式として,関数型計算モデルにおける要求駆動型評価とストリームの概念を用いたストリーム指向型並列処理方式を提案し,その方式を並列処理環境において実現するための基本プリミティブを提案している.関数型計算モデルは,任意の操作に内在する並列性を抽出するのに適した計算モデルである.そこで,本方式では,関数型計算モデルを並列処理環境を実現するための基本的な計算モデルとして適用している.ストリーム指向型並列処理方式を実現する基本プリミティブの実現環境として,現在,次の3種類の環境を対象としている.1)複数台の汎用プロセッサが高速のローカル・エリア・ネットワークに結合された環境.2)共有メモリをもつバス結合型並列処理マシンの環境.3)1)および2)を統合した環境.我々はすでに1)および2)の環境の上で基本プリミティブを実現している.本稿では,1)における各サイト内のメモリ資源,あるいは,2)におけるメモリ資源の割り当てのための計算方式の実現について述べる.
一般社団法人情報処理学会の論文
1989-03-15

データベースの多様な応用分野を対象とする並列処理システムSMASH : メモリ資源割り当ての計算方式の実現

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