分散型オペレーティング・システムにおけるオブジェクトの堆積

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概要

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現在、多くの分散型オペレーティング・システムが分散核を用いて構成されている。これらのシステムでは、分散核においてプロセス間通信と最小限の物理入出力を実現し、システムのサービスの大部分を核外のサーバ・プロセスにおいて実現する。従来のシステムでは、1つのサービスについて複数のサーバを実現することは、あまり行われていなかった。サーバ・プロセスも、単体で利用されるだけで、複数のサーバ・プロセスを組合せて利用することは少なかった。本稿では、分散核を用いて構成された分散型オペレーティング・システムにおいて、複数のサーバを組合せて利用する方式として、オブジェクトの堆積という手法を提案する。これは、並列・分散アプリケーション向き分散型オペレーティング・システムReSCにおいて、高度なファイル・サービスを提供するために考案されたものである。しかしながら、他の多くのシステムにおいても、これを利用することが可能である。
一般社団法人情報処理学会の論文
1991-02-25

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